トップページ | 全エントリー一覧 | RSS購読

就活のWEBテスト代行サービスは道徳的に見てダメ?

就職活動を行っていると、選考の初期段階で行われるのがWEBテストになります。通常は自身が用意したパソコンから受験し、解答を企業に送信するというものだと思います。このWEBテストをめぐっては、しばしば議論がされており、「正直者がバカを見る」とか、「不正行為を放置している企業の怠慢」といった指摘がされています。それは受験者自身が受験しないでも事実上OKだからです。得意な人に代わりに受験してもらっても、まずバレないから。そういうところを突いてきたのがWEBテストの代行サービスです。

東大生とかが代わりに受験してあげるというもので、結構高い料金をとられるみたいです。ただ、需要があるのであれば、それこそ商売は成立します。ただ、こういう行為が道徳的などの観点から許されるものなのか?ということもしばしば叫ばれています。例えば、有名なブロガーのイケダハヤト氏は自身のブログではっきりとダメだと言っています。この記事自体、結構前のものなんですが、『「東大生によるウェブテスト代行ビジネス」は善いのか、悪いのか』の記事で、東大生が行うWEBテスト代行サービスを非難しています。

以下がブログに載っている文章です。

>ぼくの善悪感覚でいえば、このビジネスはNGです。直感的な判断ですが、あえて言語化すれば「人を騙しているから」というシンプルな理由に帰結するでしょう。

もう少し掘れば「このサービスを利用することが、購入者のためにならないから」という理由も挙げられます。「自分が人を騙したこと」というわだかまりは、自分に掛けられた「呪い」として、その人の心に存在しつづけることになるでしょう。悪行というものは「バレなければいい」というものではないのです。



ここでいう「騙している」というのは、おそらく企業に対してということだと思います。一見すると、そうでしょうね。ただ、実際の企業の人間はどう考えているのか?をそれを推理することが大切じゃないか?と思います。WEBテストは本来であれば、選考の初期段階に行われ、足きりのために行われる手法です。足きりの方法としては他にはSPIの受験、エントリーシートの提出、学歴フィルターなどがあります。WEBテストのメリットは受験者が受けた試験の成績がほぼ自動的に算出されるために、手間がかかりません。そして、自宅等の好きな場所で受験できるために会場を用意しなくても良いので、コストがあまりかからない点でしょう。

デメリットとしては、カンニング行為、代行や替え玉受験が横行し、適切な成績として算出されない。ということだと思います。それを踏まえると、コストをかける余裕があるなら、会場に集めて行うSPIをやれば良いし、手間をかけても構わないならエントリーシートを1枚1枚読んでいけば良いし、それらがダメならコストも手間もかからない学歴フィルターを利用すれば良い。ということになります。つまり、WEBテストが抱えているデメリットを解消するためには他に方法が存在するのです。

にもかかわらず、その中からWEBテストを選んでいるということは、議論の対象になっている替え玉とか代行受験というものを企業は大して問題視していないのではないか?と推理します。そういった行為が横行したとしても、手間やコストがかからないメリットの方が大きいと。WEBテストのデメリットが致命的だと思うのなら、SPIやエントリーシートによる足きり方法を選ぶべきだし、それがダメなら学歴フィルターで良い。でも、WEBテストをあえて選んでいるのなら、デメリットを無視してでも優先したいメリットがあるからだと思います。

実際問題としては、これが足きり段階というのも影響しているのかな?と思うのですが、企業にとってはとりあえず、足きりができて受験者数を大幅に絞れればそれで良い。多少不都合なことがあっても、少々のことなら構わない。それよりかはより手間とコストがかからない方法を優先する。といった気持ちがあるからこそ、あえてWEBテストを足きり方法に選んでいるのでは?と思います。

すると、私はその一見すると騙している行為というのも、実は企業はそういう人たちが一定数いることを見越していると思うのです。というか、普通に考えたら、明らかにカンニングや替え玉が可能な環境でやるわけですから、全員が全員真面目に自分1人で受験するなんて思える方がおかしいでしょう。だから、企業はそういう人たちがいることを見越してやっている。そういう人たちが一定数いても構わないと思っている。と考えるのが1番自然だと思います。企業にとって大切なのは、公正に試験が行われるというよりは、手間やコストをかけないで、とりあえず足きりができるということ。じゃないでしょうか?

あと、「購入者のためにならないから」と書かれていますが、なっていると思うんですけどね。実際に代行をしてもらって、それで見事WEBテストを通過したなら、それがまさに成功と呼べるものでしょうし、だいたい面接試験だって、平気で嘘ついたりするわけでしょう。就活生だって、企業だって、お互い嘘をつくわけですよ。だからWEBテストだけを取り上げて、騙すのがよくないといわれたら、今の就職活動のやり方を根本から全て否定して、新たに作り直すくらいのことが必要だと思います。

あと、私はカンニングとか、替え玉、代行受験などは別に不正行為だとは思っていません。それは子供のときに学校で受けたテストがそういう行為を明らかに禁じていたから。そういう先入観からそのように思えてしまう部分が大きいと思いますが、不正行為を取り締まる権限(何を不正行為とするか?を決める権限)を持っているのは企業自身であり、私たちではないからです。話すと長くなるので、詳しくは「就職活動のWebテストにて、替え玉を「不正」と糾弾する人たちに疑問」の記事をご覧ください。

あと、こういう問題って、こうした行為が企業にとって望ましくないならば、企業自身が別の方法に切り替えるとか、何らかの対策を講じるとか、そういう手段を使ってくると思うのです。逆にそういうことをしないならば、今の状態でも構わないってことでしょう。1番被害を受けると思われる企業自身がそれで良いっていうのなら、外野がいちいち「今のWEBテストのあり方がおかしい!」とか、批判するのはおかしい気がします。AKB商法を批判するのは、AKB48のCDを買ったこともないような、AKB48に興味がない人たちが多いでしょうし。

就活生の側から見て、今のWEBテストのあり方がおかしいと思うのならば、そういう企業は受験しないという選択肢がとれるので、特に問題もないと思うんですよね。替え玉や代行受験が横行する中で、自分はそういうやり方に賛同すると思う人のみ、そういう企業を受ければ良いと思うんです。また、実際の社会人として、自分でどうにかできないけど、誰かに手伝ってもらったら凄い成果になった!とか、そういうことは生きると思うんですよ。今回の例でいえば、替え玉を頼めるコネとか、代行サービスを見つける調査力とか、真面目に1人で受験するという王道以外でも、結果的に成果につながるのであれば、それを良しとすることが許容されそうな、仕事との共通点が見出せる気がします。だからこそ、企業もこうした行為を黙認している、むしろ買っている可能性すらあるのではないか?と思うのです。


関連記事

 
トラックバック
トラックバック送信先 :

プロフィール

Auther:さいてぇ(管理人)

ハンカチ世代の零細フリーランサーです。毎日とても眠くて起きるのが大変です”_| ̄|○”ハァハァハァ


ブログパーツ

スポンサードリンク

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム