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生活保護制度の現物支給案に賛成する人の理由が酷い

ちょっと古いニュース(2ヶ月くらい前)になってしまいますけど、「生活保護の現物支給に対する是非」について調査した記事がありましたので、紹介させていただきたいと思います。ここで、一般の方に現物支給に賛成か?反対か?のアンケートをとって、結果は賛成が66.3%、反対が23.3%という結果でした。まあ、予想どおりかもしれません。

生活保護の現物支給…賛成6割超ながら懸念も多く
http://www.excite.co.jp/News/society_clm/20131001/Newscafe_sp_1335131.html

生活保護の現物支給の案については以前からも議論されてきています。私ははっきり言って現物支給は反対です。ここで記事に書いてある主な賛成理由について分析をしていきたいと思います。

■不正受給で贅沢品に使ってほしくないから。[女性/50代/会社員]
気持ちは分かります。ただ、不正受給は金額ベースで1.8%、件数ベースで0.9%くらいだったと思います。たったそれだけの人たちのために、きちんと受給をしている人たちが迷惑を被らないといけないのはおかしいと思いますし、問題を是正するにはあまりにも原因の割合が小さすぎると思います。


■毎日ギャンブルしたり、旅行したりしている受給者(もちろん友達ではない)を何人も知っている! こっちは一生懸命働いてもそんな余裕ないのに。[男性/50代/専門職]
上記とほぼ同じ回答で宜しいでしょうか?そういった受給者は氷山の一角だと思います。また、この人は一体どれだけの収入を得ているのか?分かりませんが、生活保護受給額以下の収入しか得られていない人は受給資格を持っているのです。だから、この人も収入が少ないのであれば、申請をすれば良いんじゃないか?と思います。自分が苦しいのだから受給者も苦しめという考えはさすがにおかしいと思います。


■まともに働いている人たちより不正受給者がまともな生活を送っている現実。やる気が失せるわ。[男性/30代/その他]
上記と同じです。


■基準も厳しく。貰ってるのに、ベンツやBMWとかおかしいだろ。[男性/10代/フリーター]
上記と同じです。


■金(かね)ってやっぱり良くないよ。今のご時世。生活を保護するなら現物でしよう。このシステム自体反対だが。[男性/20代/その他]
金が良くなくて、現物が良い具体的な理由が述べられていないのでなんとも言えません。


■それが一番です。毎食配給するべき。生活用品も。とにかく現金減らせば不正者は減るしね。[女性/20代/会社員]
現金から現物にしても不正が減る理屈が分かりません。貰ったものを金に換える人は相変わらずいると思います。だいたい、現時点でも1.8%とかなり低い数字なのにそこから減らす努力ってがどれほどになると思っているのでしょうか?1.8%からたった0.1%を減らす努力をした結果、かえって犠牲になるものが出てくるのであれば、それは本末転倒だと思います。

また、食べ物とか、生活用品についてこそ個別具体的な需要が違うのだから、現物支給にするとそこをきちんと対応できるのか?が保障できません。現金であれば、個人の需要に合わせて自分自身の手で購入できますから、最低限の生活は自分自身の手で実現できます。ただ、それを現物にしてしかも恣意的に勝手に配ってしまうと、最低限の生活を実現できない恐れがあるのです。

食べ物だってアレルギーがあるかもしれない。アレルギーは命にかかわる問題です。好き嫌いの問題もあるでしょうから。「好き嫌いなんて甘え」と言う人が出てきそうですが、好き嫌いなんてのは個人の努力でどうにかできる問題ではありません。吐きそうなものを無理矢理食べさせる(実際、配られたものを食べるしかないのであれば)なら、それはもはや拷問です。食べられるものを自分で選んで食べるのが最も人間らしい食生活のあり方でしょう。それを食べなければ死ぬ。だけど、無理矢理食べさせるのは人としてどうなのか?と思います。


■本当に困ってる人なら助かるはず。[女性/10代/主婦]
助からない場合があるというのが1個前で述べた通りです。


こうして見てみると、不正受給を理由として挙げてそのために現物支給が良いんじゃないか?と考えている人が多いようですが、すでに述べた通り、1.8%を減らすために、何の罪のない98.2%が犠牲になるって、何て馬鹿馬鹿しい状況なのでしょうか?現物支給をしたところで、1.8%に抑えられている不正受給が一体何%減ると思っているのでしょうか?それによって、また新たな問題が出てくるのであれば、何の意味があるのでしょうか?

結局、生活保護受給者を叩く人の心理には、自分が苦しいんだからそれ以上に贅沢をしている奴らが許せないという気持ちがあるのでしょう。感情的な部分が現物支給に賛成する1番の理由じゃないか?と思いますね。感情的なものなので、当然非合理的な側面は大きいでしょう。自分たちの感情が平穏を保てれば、受給者の生活がどうなっても良いという気持ちがあるのではないか?と推測できます。

自分たちが満足できれば、生活保護制度が現状からさらに機能しなくなっても良い。そんな国民が多いようですが、受給者は非受給者のご機嫌取りを常にしていかないといけないということでしょうか?受給者の自立とか、制度自体の機能性の向上とかを理由にするならまだ賛成もできる余地があるかもしれません。ただ、そういった理由を持って現物支給に賛成という人は残念ながらあまりいないようですね。


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コメント
1: by コロ on 2013/12/12 at 17:56:36

(-_-;)最近、私も現物支給の記事を書いたので、コメントしたくなりました。基本的に生活保護者が贅沢してるのは確かです。贅沢の差こそあれ、毎日3食コンビニ弁当、普通の彼らですから。これは氷山の一角ではありません。一日食費1500円。月45000円を当たり前に考えてます。現物支給にすると、いい面もあります。食事のみカード制などで支給すると、たしょうなりとも自炊したり、節約したりする人もでて、実質的同じ金額をやるより、生活保護者が余裕が生まれる可能性もあります。今の生活保護者は宝くじ9000万が当たったと同じ扱いです。やはり、働くきも料理するきもなんて起きませんよね。
それに、今、税制上相続税がかなり恵まれてます。土地をもってるはいいが、金がなくて、売ろうにも安すぎて売れず、生活保護に頼ることも出来ず、餓死する人も少数ですが、います。
色々問題があります。現物支給のみではなく、現金と折半なら私はありなんじゃないかなとも思っていますが、、、
彼らに余裕を持たせるための食料のみ現物支給ありです。

3: by on 2014/11/04 at 20:11:59

生活保護費は自治体や国がそれで妥当だという額を支給してる訳なので、無駄遣いしてほしくなかったら下げればいいんだと思いますし、ほっといても働かない人、就職先がない人がいるかもしれないので、国や自治体が仕事を与えてある程度強制的に働かせる(働かなければもらえない)ようにすればいいと思う。ただ、やたらに下げればいいと言う訳ではなく、米等の必要な材料は支給でもいいのかなと思う。就職先の改善が必要

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