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旅客船を利用するなら、沈没する覚悟を持つことが生存率を上げる

韓国で起きた旅客船沈没事故から、結構経ちました。他の国の出来事ですが、日本でも連日最新情報が報道されています。事故が起きた原因とか、その後の船員の対応の仕方とか、いろいろな批判が起きていますが、私は冷静に客観的な見地から見ていると、乗客の方に「油断」があったんじゃないか?と思っています。つまり、こういう事故が起きることに対する備えがなかったということです。

本来なら、乗客が備えをする義務はないのですが、こういう非常事態で助かりたいのであれば、備えが必要だということです。例えば、過去にはタイタニック号の沈没事故など、過去に同様の事故があり、それを受けて、客船を管理する会社や船員はそれを受けて、例えば船の構造を考え直したり、避難誘導の方法を見直したりと、普通の国、会社であれば、そういった対応をして、過去の事故から学ぶことをすると思います。そして、少しでも乗客、船員双方の生存率を上げるための努力をするでしょう。

しかし、乗客はどうでしょうか?過去の事故から学んでいますか?いや、それはあまり考えられないですよね。つまり、乗客の方は時代が変われど、ただ救助されるのを待つだけ。乗客の方も同様に過去の事故から学ぶことがあるんじゃないか?と思います。じゃあ、何で乗客は学ばないのか?それはこういった沈没事故が起きるとは、思っていないからだと思います。確率でいえば、こんな事故が起きるなんて考えづらい、塵くらいの確率でしょう。

しかし、豪華客船を利用すれば、最悪その船が沈没するのは誰もが予想できるはずです。「まさか・・・」が実際に起きてしまうから、「まさか」だと思います。つまり、豪華客船はみんな期待を持って、楽しみながら利用するものでしょうから、こういうことを言うのも酷ですが、乗客は常に沈没するかもしれない前提で利用すべきだと思います。これは豪華客船に限らないですね。世の中に存在する便利なものというのは、必ず代償が存在すると思います。

車社会になって、移動が便利になったら交通事故が増えて、亡くなる人が増えた。だから、歩行者は左右の注意を見ながら、横断歩道のある場所を渡るなどの対策をとります。これは自分が交通事故に遭うかもしれないという想像が働いた結果、こういう行動がとれているのです。これは交通事故発生のリスクを抑えていると思います。そういったリスクは豪華客船も常に抱えているのだから、そのリスクを食い止めることは乗客には無理でしょうが、リスクが顕在化した場合への適切な行動があれば、それによる被害も抑えられた可能性があったのではないでしょうか?

豪華客船を管理する会社とかも、努力によってそういう事故が起きるリスクを最小限にしてくれていると思います。しかし、却ってそれが利用客の心に「大丈夫だろう」という油断を生みやすい。安全なのは安全で素晴らしいのですが、安全性が極限まで高められたがゆえに、こういう稀なケースが起きることへの人々の危機感、そして事故が起きたときの対応力などは疎くなります。船を作るのも人間なら、船を操作するのも人間、そして、いざ事故が起きたときにその処理に終われるのも人間です。人間はミスをする生き物です。完璧じゃありません。それを理解して、不完全な部分を自分自身の手で補完する役目を担うのが乗客だと思います。

本来はこんな事故が起きないように船の人間がなんとかすべきなんですが、理論上は可能でも、現実的には0にするのは難しいです。だから、それをまずは乗客が理解すべき。豪華客船を利用するなら、沈没する前提で乗船する。すると、もし船が沈没したら、どうなる?何が必要?どうしたら助かるかな?といった想像力が膨らみやすいですね。すると、結果的な生存率は少しでも上がることに繋がるでしょう。

例えば、船から配られる救命胴衣をあらかじめ自分たちで持っていき、事前に適切な使い方を知っておく。といったことは十分意味があると思います。スムーズに行き渡らない可能性がありますから。少なくともこれで溺死は最小限に防げると思います。また、沈没事故が起きた場合の避難誘導のセオリーを調べて、頭に入れておく。そうすると、今回のような「待て」の支持に違和感を感じて、能動的に合理的な行動ができる人が増えたかもしれません。

こういう「便利なもの」を利用するなら、事故が起きる前提で利用し、事故がもし起きた場合の想像をしておく。そして、それに対する最善の備えをしておく。今回のように船員の不手際が起きることだってありえるのですから、事故が起きた場合に何もかも全て受身の姿勢じゃない方が結果的に助かる人は増えると思います。全てのケースでこういう備えができるわけではないと思いますけど、旅客船の場合を含めて、世の中に完璧なものは存在しない。どんな便利なものにも常に致命的な欠陥は存在することへの想像力を働かせることは大切でしょう。


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