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公務員試験で、問題用紙が持ち帰り不可という慣行が起こす問題

皆さんはご存じないかもしれません。多くの公務員試験は筆記試験の問題用紙は持ち帰りできません。特に地方公務員の試験はそれが顕著です。それはどうしてか?他の業者に試験問題の作成を委託しているからです。そして、問題の権利なども含めて、その業者との契約で試験問題を持ち帰らせないことになっているみたいです。

問題を作る業者としても、後で出版社などに売るための策なのかもしれません。そういった事情があり、多くの公務員試験では問題用紙は持ち帰り不可なのです。しかし、問題が持って帰ることができないと、別の問題を引き起こします。それは問題がきちんと適切だったのか?の検証ができない。ということです。

問題を持って帰ることができないと、それをするチャンスがあるとすれば、試験中です。ただ、受験生がそんなことをしている余裕はなく、試験終了と同時に問題用紙は名前を書いて回収させられ、きちんと数が合っているか?どうかチェックされます。ですから、隠して持って帰ろうとすると、足りない問題用紙が出てくるまで拘束されることになるのでしょうし、誰が隠し持っているのかもバレてしまいます。

問題の適正さが検証できないと、問題のある問題を看過してしまうことになり、受験生の中の公平さを逸してしまうことになります。本来であれば、没問になるような問題が平気で生き残り、その1問が合否の結果を分けることにもかりかねないのです。また、結局後からの検証ができないと、問題の問題点がいつまで経っても改善されず、問題作成業者に対するクレームも届きませんから、試験問題に対する質の向上は永遠に望めません。

そして、さらに問題なのは試験中に質問ができないということです。公務員試験の筆記試験の問題って、全体的に質が低いと思います。実際に受けていない方には伝わりづらいと思いますが、少なくとも大学受験の問題と比べると、問題文の日本語がおかしかったりして、たまーに意味不明な箇所、または勘違いを引き起こす箇所が出てきます。しかし、そういうときでも試験中に質問は一切受け付けていません。というか、試験を監督しているのは問題を作った人ではないので、当然質問をしても答えようがないのですが。

さらに、問題が持って帰ることができないということは、様々な不正の温床になりやすいです。それは受験生が自己採点ができないから、おおよその自分の点数を把握できない。すると、きちんと点数がとれた受験生が落とされてもなかなか抗議できないし、実際、不正が行われているとしたら、本来不合格の受験生を受からせるために、本来合格な受験生がその人数分不合格にされているとうことになります。そういう常識的に考えれば、ありえない事態が起きても受験生が気付けないのです。受験生が気付けない以上、そういうありえない事態が起きる可能性はどんどん高まります。

近年の公務員試験は面接試験や論文試験など、評価する人の裁量によりやすい試験方法が増えている中で、筆記試験まできちんとした採点が担保できない状況は問題だと思います。まあ、問題の持ち帰りが許されて、抗議がどれだけ来ても、無視される可能性もありますけど。

この状況を改善するには、業者に委託せずに自治体が自ら問題を作成するという案が1番有効だと思います。実際、地方公務員の中でも自治体自ら問題を作成して、持ち帰りを認めているケースもあります。ただ、それには余計なコストがかかるという問題を指摘する声もあります。ただ、これに関しては決して「余計」ではなく、「本来かけるべきコストをかけていない」という表現の方が私は適切だと思います。

公務員を選ぶ試験はできるだけ適切に行うべきものだと思います。少なくとも、不正を疑われるやり方は避けるべきだと思いますし、それが努力やお金で解決できるなら、私はやるべきだと思います。実際、やっているところがあるわけですから。何なら、ドワンゴみたいに受験生から受験料をとれば、コストの補填はできるので、そういう案もあります。「不正をしています」と言っているに近い、問題持ち帰り不可という現状は私は変えていくべきだと思います。


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