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就活のWEBテストで替え玉やカンニングは不正行為じゃない

就職活動では「Webテスト」という、選考の最初の段階で実施される足きりのような試験があります。主に玉手箱やCABというものを使っている場合が多いようです。これは基本的にパソコンを使って行うもので、場所は特定されていないことがほとんどでしょう。したがって、”どこでやっても良い試験”として定着しているはずです。ということは場所や時間や特定されないわけです。すると、いろいろな問題が噴出してきます。

例えば、この試験には就職活動をしている学生から不満の声がよく聞こえているそうです。「不正のし放題!」といった声です。要するに、実際に試験を受けている様子は誰にも見えない場所でやることが可能ですから、替え玉や複数人での受験、カンニングといった行為ははっきり言ってし放題なのは間違いありません。お金をとって、テストを代行受験してくれる人とか、業者も中にはいるようです。ちょっと要領の良い人とか、人脈のある人なら、そういう手段を使ってくる人はいそうですよね。

ただ、これらを「不正行為」と呼んでしまうのは個人的にはおかしいと思います。不正行為と呼んでいるのはこの場合、勿論学生とか企業の人間ではない人たちです。しかし、不正行為かどうか?を決めるのはあなたたちではないのです。著作家に半を主張できるのも著作権者だけでしょう。それと同じで不正行為に該当するか?決めるべきなのは企業です。だから、関係な一般人や就活生が不正行為と罵っても、それはおかしいのではないか?と思います。越権行為でしょう。そもそも、このWebテストではおおまかなルールしか存在せず、不正行為や禁止行為にあたる説明はほとんどなされていないことが多いです。

例えば、慶應義塾大学の文学部の英語の入試では電子辞書の持ち込みOKです。今もそうなのかは分かりませんけど。これだって、電子辞書を持ち込む行為は一見するとカンニングであり、不正行為でしょう。しかし、この場合は大学側が電子辞書持ち込みOKという許可を出しているからこそ、不正行為ではなくなるのです。不正行為の類型を決めるのはあくまでも試験を実施する側であり、受ける側ではないはずです。そこが非常に大切です。

つまり、Webテストにおいても積極的認めているとは言えないものの、少なくとも禁止されていない行為をしてもそれが不正行為と呼ばれる筋合いはないということですね。実際、これが不正行為にあたるのであれば、不正行為が頻発するのは企業にだって当然予想ができます。それを黙認して試験を課すとは思えません。その辺は誰もが分かると思うのですが、それでも、こういった行為をどの企業も挙って不正扱いするとお思いでしょうか?

単純に学力を見るために試験を課すなら、自社または会場に学生を集めてSPIでもやらせれば良い。にもかかわらず、こんなWebテストみたいな仕方で学力を問うような問題を出しているということは、このWebテストを通して企業側が見ているのは単なる学力ではない。と考えるのが自然だと思います。中には「理系の知り合いに手伝って貰って余裕だった!」といったツイートをしている人がいて、それに対して、「不正行為だ!」といった返信がきていました。

しかし、先ほども言ったように私はこれは不正行為だとは思いません。試験の内容からして、やはり理系の人が有利になっていますから、理系は就職活動有利と言われていますが、ここでもそれが当てはまり、文系の人にとってはより理系の人脈が太い人ほど有利になる試験なのでしょう。人脈が無ければ、東大生などが行ってきたWEBテスト代行サービスなどをお金を払って利用するという方法もあります。今もそういう商売があるのか?は分かりませんが、一時期話題になったと思います。

実際、そういうビジネスのやり方については、不正行為を助長するといった批判もされていると思いますけど、私はそもそも替え玉や代行受験が一概に不正行為と判断できるものではないと思うので、「就活のWEBテスト代行サービスは道徳的に見てダメ?」の記事でも、そういう批判に対して私なりの批判を加えています。要するに、このWebテストで企業側が求めているのは理系の学生、そして人脈の太い文系学生ということが言えるのではないでしょうか?

実際、WEBテストをより効率的に解くのに必要な人脈とか、代行サービスの利用とかの問題も、それらを使って確実に良い点数がとれるというのなら、そういう能力も仕事と通じるところがあると思うのです。実際の仕事でも友人とかに頼んだり、お金払って誰かにやってもらったり、もしくはアルバイトを雇ったりして、自分1人で取り組むよりも、より成果の挙げられる何かができたのなら、それはそれで十分会社からは評価されるでしょう。

そういった部分もあるので、WEBテストで行われる一連の行為が必ずしも企業にとって望ましくない行為であるとは言えず、むしろそれを黙認した方が得策なのでは?と考える企業がいてもおかしくはないのです。実際、替え玉とか代行がばれる。またはばれたから内定取り消しとか、そういうことは全く聞いたことがありません。そういう状況が実際にありながら、こういった行為を「不正行為」と断罪するのは、そちらの方が難しいでしょう。


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