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資本主義社会の強者は、その問題点やデメリットを無視する

たまたまニコニコ動画内にあった、「橋下徹氏、女子高生工作員を軽々と論破」という動画を観たのですが、いろいろ考えさせられてしまった。この動画は大阪市が財政再建のために大阪市内の私立高校への助成金を削減することになり、それに反発する高校生と橋本徹市長が議論を重ねた模様のニュース映像でした。

そこに映っていたのは議論のうちのごくわずかな部分でしたが、この討論の場に集まったのはそれぞれ家庭で窮状を抱えている生徒ばかりでした。ですから、彼らは私学助成金を削減しないでほしいということを橋下市長に直談判をしに来たのです。しかし、橋下市長の「どうして公立に通わなかったのか?」という言葉に対して、生徒らの回答は「公立では勉強についていけないと思った」、「私立しか通えないと教師に言われた」といったものでした。

私の本音をぶつけると、勉強についていけるかどうか?は学校のレベルの問題であって、公立、私立は関係ないんじゃないか?と思いました。また、後者の回答はおそらくこの生徒には公立で入れるレベルの高校がなかったという解釈だと思いますが、これはあまり擁護できないというか、可哀想だとは思いますけど、じゃあ勉強を頑張るしかなかったんじゃないか?と思いますね。

そして、別の生徒が放った次の言葉・・・。「大阪の財政をよくするということは私たちが苦しむことなんですか!?」

これは残念ながらその通りと言わざるをえないんでしょうね。大阪市が財政再建をする必要性があるという前提のもので話をさせてもらいますけど、そうなると結局はこれまで割かれていた予算を削減するということも勿論行われるでしょう。それは1つなのか?いくつもの予算にわたるものなのか?分かりませんが、予算を削減するということは誰かが必ず窮地に追い込まれてしまうということです。

仮に私学助成金の削減が中止になったとしても、じゃあ別の誰かが苦しむことには変わりはないのでしょう。残念ながら、今回はたまたま高校生が直接の影響を受けることになってしまった。としか言いようがないのだと思います。

そして、この生徒はさらに続ける。「高速道路なんか、あんなたくさんいらないと思います」

この生徒は予算の使い方にも言及し、福祉、教育、医療にもっと回すべきだと発言します。これに対して橋下市長は「それはあなたがそう思っているだけで、私たちは必要だと思っているんです」と回答します。この生徒は高速道路がどうしてムダなのか?という根拠を提示してきていないので、かなり説得力には欠ける面もありますが、1つの意見としては傾聴に値するでしょう。税金のムダ使いかどうか?これは自治体と市民では確実に意見が分かれるところだと思います。

そして、橋下市長は続けます。「あなたたちが保護されるのは義務教育まで、高校になったら壁が始まってくる」

これは残念ながら現実として正しいです。義務教育は授業料をとられませんから、誰でも通えます。しかし、高校以上はお金のない家庭はそもそも通えなかったり、助成金等を給付されないと通えない。そういった資本主義社会の最初の入り口に差し掛かるわけですね。実際、中卒では仕事になかなかありつけない現実が待っている中、資本主義社会の敗者は高校にすら通えないのか?残念ながらその通りなのかもしれません。現実はむごいです。

これは現実なのは間違いありません。しかし、橋下市長のこの言葉に対して、生徒は「その現実がおかしいんじゃないですか?」と問うと、「私はおかしいとは思わない!」と橋下市長は即答します。この映像の橋下市長の言葉は全面的に賛成なんですが、唯一反論するとすれば、ここですね。ここだけは私は生徒の方を支持します。資本主義社会に対してやや嫌悪感を持っている私としてはどうもこれだけは賛同できません。

橋下市長は資本主義社会の敗者は生活保護によって救われると言っていますが、それはそういう人もいるというだけの話であって、全員ではない。最後の最後の頼みの綱が生活保護制度なのだとしたら、窮状に陥っている人すべて100%が救われなければならない。しかし、現実はそうなってはいないのですし、これからも期待できないでしょう。

橋下市長は完全に強者であって、資本主義社会を信じきっているようなので、弱者である私や生徒とは当然意見が分かれるところだと思います。私は何度もベーシックインカムの導入を叫んでいるような人間ですから、私が目指す社会というのは、そういう社会なのです。動画でも橋下市長が話している「自己責任」だけで片付けてしまうのは強者にとって都合の良い理論でしかないと思います。




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